【ハリウッドの裏側】誰も気づかない「見えないVFX」の魔法。ILMのベテランが語る究極の裏技!

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🎥 教材:観客に「絶対にバレてはいけない」VFXの仕事

今回ベースにするのは、スター・ウォーズなど数々の大作を手がけるILM(インダストリアル・ライト&マジック)のデジタルエフェクト・アーティスト、トッド・バゼリ氏による非常に貴重な解説動画です。


※2週間かけて作ったものを「誰にも気づかれない」のが正解? ハリウッドの泥臭すぎる問題解決の手法を紐解きます。


1. 俳優が触る場所「だけ」を作る超効率セット(『ローグ・ワン』)

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「先生! ハリウッド映画のVFXっていうと、宇宙での大爆発とか、巨大なモンスターとか、とにかく『ド派手で目立つもの』ってイメージがあります!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「確かにそういう面もあるね。でも、バゼリ氏が言うように、現代の映画には何百もの『目に見えないVFX』が使われている。2週間かけて作ったものを、観客に『絶対に気づかれない』ことこそが最高の仕事になるんだ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「気づかれないのが正解……! 例えばどんなところですか?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「『ローグ・ワン』の宇宙船のコクピットのシーンだ。電子機器やボタンが並ぶ巨大で美しいセットを作るのは時間もお金もかかる。だから彼らは、『俳優が実際に触れる部分だけ』を安価な発泡スチロール(フォームコア)で作り、残りは全部CGで描き足したんだよ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「ええっ! あのメカメカしいコクピット、ハリボテだったんですか! でも光の当たり方とかすごくリアルでしたよ!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「現場で『グレーの球体(光と影の情報を取得)』と『クロームの球体(周囲の反射を取得)』を撮影しているからね。さらに、画面には映らない位置にGoProを隠して置いて、パイロットの顔を撮影し、それを後からCGのモニターガラスの反射として合成しているんだ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「細かい!! その『ちょっとした反射』があるかないかで、脳が『本物だ』って錯覚するんですね。」


2. 撮影後に「タイミング」を変える地獄の力技(『ダンジョンズ&ドラゴンズ』)

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「次は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の例だ。アウルベア(フクロウグマ)から人間に変身して弓を射るシーン。撮影後に監督から『カメラが回り込んでいる最中(数十フレーム早く)に弓を射るように変更して』と頼まれたそうだ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「えええ!? 撮影し終わってるのに、役者さんの演技のタイミングを変えるんですか!? そんなのもう一回撮り直さないと無理じゃないですか!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「バゼリ氏は『もちろんできますよ』と安請け合いしてしまい、地獄を見たそうだよ。女優の動きをロトスコープ(切り抜き)して、過去のフレームと未来のフレームを強引に繋ぎ合わせたんだ。アーマーは過去の映像、弓の弦は未来の映像……といった具合にな。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「フランケンシュタインみたいに映像をツギハギしたってことですか……怖すぎる……。」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「そう。背景の木々を再構築し、繋ぎ目の不自然さを消すために髪の毛や腕を再アニメーション化し、ごまかしの『砂埃』を足した。これに約2週間かかったそうだが、観客はここで映像が切り貼りされていることなんて絶対に気づかない。見事な職人技だよ。」


3. CGじゃ間に合わない! ガレージとiPhoneで救ったショット(『スケルトン・クルー』)

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「次が私が一番好きなエピソードだ。『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』で、巨大な崖を登る2人の子供のシーン。最新のリアルタイムエンジンを使って背景を合成し、ほぼ完成間近になった時のこと。あるスタッフが言ったんだ。『あれ、2人を繋ぐ命綱(ロープ)がなくない?』と。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「うわあああ! 完全に致命的なミス! 今からCGでロープを作って、物理シミュレーションして、ライティングして……って、絶対に間に合わないやつ!!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「チーム全員が絶望する中、バゼリ氏は自宅のガレージに行き、荷物用の『バンジーコード』をテープでぶら下げて、自分の『iPhone 12』のハイスピードカメラで撮影したんだ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「ええっ!? ハリウッドの超大作の映像素材を、自宅のガレージでiPhoneで撮ったんですか!?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「そう。暗くしたガレージでロープを下から揺らしてリアルな動きを作り、その映像をソフトウェア上で2Dアニメーションとして合成した。結果はなんと、一発OK! 最新のリアルタイムCGと、極限のアナログなローテクが見事に融合してショットを救ったんだ。」


4. リアルな物理法則は「つまらない」(『スター・トレック』『トランスフォーマー』)

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「そういえば私、シミュレーションソフトで水をリアルに再現しようとすると、なんだか迫力がなくなっちゃうことが多いんですよね……。」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「良いところに気づいたね。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で巨大な宇宙船が海中から浮上するシーンも同じだ。現実の物理法則をそのままシミュレーションすると、実はスケール感が小さく見えたり、単調で退屈な映像になってしまう。

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「じゃあ、どうするんですか?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「物理法則を『騙す(チートする)』んだよ。本来ならすぐ流れ落ちてしまう水を機体に長くまとわりつかせたり、デジタル空間の『巨大な扇風機』を使って、水しぶきがわざとカメラに向かって飛ぶように誘導したりする。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「なるほど! 『トランスフォーマー』でマイケル・ベイ監督が本物の爆発を使うのも、CGに現実のエネルギーをまとわせるためだったんですね!」


結論:VFXは「ブラックボックス」ではない

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「バゼリ氏は最後にこう言っている。『デジタルVFXは、データを放り込めば勝手に完成品が出てくる魔法のブラックボックスではない』と。衣装デザイナーや編集者と同じように、光と影を使って監督のビジョンを具現化する、映画制作の共同作業なんだとね。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「ガレージのバンジーコードから、ミリ単位のタイミング調整まで……画面に映らない何百人ものアーティストの情熱で、映画の魔法は作られてるんですね!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「今度映画を見る時は、画面の隅にある小さな砂埃や、役者の瞳の反射に注目してみてごらん。きっと、誰も気づかない『見えないVFX』の魔法を感じられるはずだよ。」

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