【ハリウッドの新常識】Sony VENICE 2が映画撮影の常識を破壊した理由。超小型化システム「Rialto(リアルト)」の衝撃

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👥 登場人物紹介

  • ハコウマ先生:業界歴数十年のベテランVFXスーパーバイザー。ARRI党だったが、『トップガン マーヴェリック』や『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のメイキングを見て、Sony VENICEの変態的な拡張性に度肝を抜かれた。
  • マヤちゃん:若手VFXアーティスト。FX3などの小型カメラは好きだが、シネマカメラは「デカくて重いもの」という固定観念を持っている。

🎥 教材:ハリウッドで爆増中!Sony VENICE 2の真の姿

今回のテーマは、現在ハリウッドの超大作で引っ張りだこのシネマカメラ「Sony VENICE 2」です。NAB Show 2024でのインタビュー動画をベースに、このカメラがなぜ選ばれるのかを紐解きます。

※プロの撮影監督たちが語る「現場のリアルな運用方法」に注目です!


1. フルサイズとスーパー35を「後から選べる」贅沢

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「先生!前回の記事で『スーパー35mmのALEXA 35が最高!』って言ってたのに、今回はSonyのVENICE 2ですか? これはフルサイズセンサーなんですよね?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「ああ、8Kのフルサイズセンサーだ。だがVENICE 2の恐ろしいところは、**『フルサイズとスーパー35mmを、1台で自由に切り替えられる』**という点なんだ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「えっ、それって普通じゃないんですか?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「普通はカメラ選びの段階でどっちかに決めるものさ。でもVENICE 2なら、ドラマ『スノーフォール』の撮影監督(ティコ・ヘレラ氏)が言っていたように、『このシーンは80年代のビンテージレンズ(スーパー35)を使いたい』『ここはLEDウォールを背景にするから、現代的で高解像度なフルサイズレンズを使いたい』といった選択が、現場に入ってからでもできるんだよ。」


2. デュアルネイティブISOが変えた「照明の概念」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「動画の中で、撮影監督の人が『現場に行ったら、まずどの照明を消すか考える』って言ってましたけど、どういうことですか? 普通はライトを足しますよね?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「それが**『デュアルネイティブISO』**の魔法さ。VENICE 2は、ISO 800とISO 3200という、2つの基準となる感度を持っている。ノイズを出さずに、暗闇でも人間の目以上に見える『ISO 3200』が使えるんだ。」

  • 照明のパラダイムシフト:巨大なライト(HMIなど)を持ち込む必要がなくなり、街灯や窓の明かりなどの「環境光」をそのまま活かせるようになった。
  • 引き算のライティング:光を足すのではなく、ネガティブフィル(黒い布などで光を遮る)を使って「影を足す」ことで、より自然でシネマティックな画作りが可能になった。

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「低予算のインディーズ映画から、夜間撮影が多いハリウッド大作まで、この『暗さに強い』という特長は、文字通り撮影の常識を変えてしまったんだ。」


3. VENICE 2最大の武器:センサー分離システム「Rialto(リアルト)」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「動画の途中で、カメラが真っ二つに割れて、レンズが付いてる小さな箱だけを手に持って撮影してましたよね!? あれ、何かのドッキリですか!?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「はっはっは、あれこそがVENICE最大の切り札**『Rialto(リアルト)エクステンションシステム』**だ。カメラの『センサー部分』と『本体(記録や電源部分)』を切り離して、ケーブルで繋ぐことができるんだよ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「センサーだけなら……手のひらサイズじゃないですか! なのに中身は8Kのフルサイズシネマカメラってこと!?」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「その通り。『トップガン マーヴェリック』で戦闘機の狭いコックピットに6台ものカメラを仕込めたのも、『グランツーリスモ』でレーシングカーの車内にカメラを置けたのも、このRialtoがあったからこそだ。巨大なシネマカメラでは絶対に不可能なアングルから、最高画質の映像が撮れる。まさにゲームチェンジャーだよ。」

  • 現場での運用:地面スレスレのローアングルや、狭い車内の撮影のたびに「地面を掘る」「車を切断する」といった大工事をする必要がなくなった。

4. 内蔵NDフィルターと「FX3」との完璧な連携

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「そしてもう一つ、撮影監督のジャック・ジョフレ氏(マイケル・ベイ作品などのカメラオペレーター)が絶賛していたのが**『内蔵NDフィルター』**だ。」

マヤちゃん
マヤちゃん

ハコウマ先生:「そしてもう一つ、撮影監督のジャック・ジョフレ氏(マイケル・ベイ作品などのカメラオペレーター)が絶賛していたのが**『内蔵NDフィルター』**だ。」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「そう。激しく雲が流れたり、車で日向と日陰を猛スピードで行き来するような状況でも、VENICE 2はカメラ内で瞬時にNDフィルターを切り替えられる。しかもARRI同様、色転び(グリーンやマゼンタにシフトすること)が全くない。これがアクション映画の現場でどれほど頼もしいか。」

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「あと、インタビューしてるYouTuberの人が持ってた『FX3(Sonyの小型シネマカメラ)』も、サブ機としてよく使われてるみたいですね。」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「そうなんだ。ドローンに乗せたり、ジンバルで走り回ったりする時はFX3やFX6を使い、メインはVENICE 2で撮る。Sonyのカメラ同士ならカラーサイエンスが似ているから、後で色を合わせる(カラーグレーディング)のが非常に楽なんだよ。」


結論:Sony VENICE 2は「現場の限界」を突破するカメラ

マヤちゃん
マヤちゃん

マヤちゃん:「ARRI ALEXA 35が『究極のフィルムライクと画質』を極めたカメラだとしたら、Sony VENICE 2は『どんな過酷な現場でも、撮れない画をなくす』ためのカメラって感じですね!」

ハコウマ先生
ハコウマ先生

ハコウマ先生:「見事な分析だ、マヤちゃん。デュアルISOで暗闇を制し、Rialtoで空間の制約をなくす。VENICE 2は、監督やカメラマンの『こんな画が撮りたい』という無茶振りに、120%で応える最強のツールなんだよ。」

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